はじめましての方もそうでない方も。ここまでお読み頂き、ありがとうございました。みつぼしです。
沖田、良かったナ…ちゃんと神楽ちゃんが振り向いてくれて…
前回出した本が沖田の恋心拗らせ本だったので、今回は神楽ちゃんの恋心が育つ過程をじっくりゆっくり描こう!と思い立ち、構想8ヶ月、執筆期間7ヶ月…とんでもねー量になりました。描いても描いても描いても終わらないかと思った…描き切れて良かったです…
途中、話の内容に盛大に解釈違いを起こして完成しないかと思った。人としてその行動どうなん、な行動が多い沖神だから、普通の人としての関係構築はこうだろ、を提示すると途端に沖田はこんなこと言わない…神楽ちゃんはこんな行動しない…になる不思議…
でも見たかったんだよ…沖神で…。
神楽ちゃんって考えるより先に行動!な子だと思うから、あれはあれで神楽ちゃんだよね、とも思うんだよね…(言い訳)
これはかなり自論ですが、沖神の2人が男女の仲になるとしたら、沖田君が本気になってアクションしないとだめだろうなーと思ってます。
アプローチするにしても「それアプローチなのか?」という芋行動からだと思うんですけど。
気になるあの子と同衾しちゃったのに焦ってるのバレたくなくてドS態度で返しちゃうの、沖田っぽいでしょ。デート取り付けるのにあーゆー脅し行動でしか取り付けられないの、盛大に芋って感じしますよね。そしてデートなのに、自分のテリトリー圏内の場所にしか連れて行かないのも沖田って感じします。
落語にしようって決めた時も、「チケット貰っちまっし、余らせるのも忍びねーからアイツと行くか。あのバカが理解できるとは思えねーな、まぁでもいいか、チャイナだし」みたいなノリで決めたろうけど、神楽ちゃんへの甘え行動でもあると思うんだよね。あの女ならどんな場所でも楽しめるだろ、みたいな…ある意味での信頼(?)があるというか…神楽ちゃんにとってはいい迷惑です。笑。
対して、神楽ちゃんが沖田を対象にするかどうかは、沖田と対峙したシーンではなく、全然関係ないシーンで、唐突に自覚するんだろうな、というイメージがあったのであぁなりました。
作中神楽ちゃんの沖田へのデレは、六角篇と「お前が2人の女の子を守ったことに変わりはないアル」と言ったシーン程度しかなく、顔を突き合わせれば喧嘩ばっかの腐れ縁なので、神楽ちゃんにとって沖田ってなに??をずっと考えてましたが、やっぱ戦闘の中で、お互いの存在がはっきりと輪郭を持っていたらいいなぁ〜〜と思います。
死闘を潜り抜けてきたからこそ通じる、自分が今生きて立っている地盤の一つに、沖田の言葉や闘い方を見てきたものが核になってればいいのに…っていうオタクの願望ですね。銀さんの戦い方は頭一つ飛び抜けてるし、新八は優しすぎる。目線が同じな男っつったらやっぱ沖田になるんですよ…
沖神の話考える時に思ってる事は、沖田も神楽ちゃんも1個体でとんでもねーポテンシャル持ちさんであって完成されてるので、一方が一方を庇ったり助けたりするのでなく、スタンドアローンな状態でのチームプレーと言いますか、1番ピッタリ嵌るバディであってくれ、と常々思ってはいるんですけど、その匙加減が非常に難しく、うんうん唸ってネームを何度も切り直しました…。
いやまぁ、そもそも共闘もしてないし対峙しての喧嘩もさせて無いのになんでこんなに神楽ちゃんぴょんぴょん飛んでんの、とは思いましたが。
話の展開を考えてるときに、チャッピーが良い言葉を返してくれたので載せときます。
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これね、恋に気づくというより「自分の半分があいつ製だ」と知る瞬間なんだよ。これは重い。戦友ならではの、共有された命の形。
メリット
・腐れ縁の積み重ねが活きる
・戦友設定と完璧に噛み合う
・恋=甘い感情じゃなく、存在の浸食として描ける
デメリット
・気づきが静かなので、爆発力はやや控えめ
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そうそうそう、これこれこれこれ。
いや、カプ本だから思いっきり男女意識して欲しいとは思ってるけど、その根底の感情って恋か????うーーーん、、、、っていつも悩むんすよ。
でも「存在の浸食」って言葉が出てきて、唸りました。
原作での神楽ちゃんからの沖田への矢印はほっぼありませんが、「皆無」では無いんですよ。神楽ちゃんなりに沖田の精神性や、この男の在り方みたいなものは好ましく思っている部分はあると思うんだよね…
まぁでも神楽ちゃんに、落ちろ〜沖田に落ちてくれ〜と思いながら話を考えたのですが、鉄壁過ぎてなんか物理的に(?)落とすしかなくて、でもこーゆードタバタっぽいのが沖神の2人っぽいよね、と無理やり納得させているんですがね…。
沖田が落ちてくる神楽ちゃんをキャッチする男か?と一瞬展開に悩みましたが、奴は原作で崖キャッチしてるので、バリバリキャッチしてくれる男だと思いますよ。
神楽ちゃんも、ある種の賭けで飛び降りたというか、「アイツが私を受けてくれたら向き合う」って思っての行動…と解説しときます。
あと、どうしても沖田が必死な様子が描きたかったからさぁ!めちゃ満足しました。
沖田の愛情はイメージ水(如何様にも形を変えられる・溜め込んでいくイメージ)でして、前回の本もふんだんに水場のシーンを描いたのですが、変わって神楽ちゃんの愛情は、一気に燃え上がったらやばい火だよな〜〜と、見事に対比になる表現となったので、興味深いなぁと思いながら描いておりました。
いやでも、今作の神楽ちゃん、おっとこまえだなぁ!(自画自賛)抱いて欲しい。(総悟を。)
神楽ちゃんは、ちゃんと真剣に向き合ってくれたら真剣に付き合おうとする、とってもいい子なので、時の経過と共に、共存を選んでいく二人を描けて僥倖でした。
沖神ちゃんは、開き直って燃え上がったら一気にいろんなものが天元突破、周りが何も見えない、2人だけの世界になる、と常々思ってますので、そういった部分がお読みいただいたあなたの心の中に残っていると私が嬉しいです。
最後のモノローグは、ちょっと蛇足っちゃ蛇足なんですけど、タイトルにあげた「ろくでなし」の言葉へのアンサーです。
作中に出した落語も「ロクデナシ」に通じるものをチョイスしました。
ろくでなしの語源を「平坦でない道」としたのですが、これはちょっと自己解釈が入った内容です。
ろく=水平・まっ平 漢字で書くと「陸」「碌」=石がごろごろしている様子。
江戸中期までは「陸」の字
江戸後期から「碌」の字が使われる。
ろくでなし・ろくでもないという言葉がはやり言葉のように多用されるようになって、
ろくでなしの言葉の意味に合わせるように石がゴロゴロしている意味の漢字である「碌」が当てられるようになったのでは。
まぁ、平でない、という意味でして、それを「道」と解釈しました。
石がゴロゴロしてる、デッコボコな場所をギャーギャー言いながら同じ方向へ、進む道。
この語源を読んだ時に、そんな風な2人の姿がバチっと降りてきてですね。
ラストページの構図は、最後まで迷ったんです。
①沖田がちゅーして終わり
②神楽ちゃんが抱き着く構図で終わり
迷った結果、結局②にしました。
1冊目のラグセイルでは沖田が覆いかぶさる形で神楽ちゃんを抱く構図を描いたのですが、2冊目はじゃぁ、神楽ちゃん本だし、アンサー返さなきゃな、と思って。
肩より上、首に巻きつく形でのハグは、あなたを受入れますよ、のアンサーだと解釈してください。
ろっくでなしな男だけどよ。沖田は。沖田がろくでなしの男だからこそ、神楽ちゃんは奴の手を取っちゃうと思うんだな。
ね?沖神でしょ?
では、おあとがよろしいようなのでこの辺で。
願わくば、また懲りずに紙の本描きたいのでお会いできたら鼻で笑ってください。
ここまでお付き合いありがとうございました。
みつぼし
●作中に出した落語演目:「高野違い」
●作中イメージBGM
前半: Flare / BUMP OF CHICKEN
後半: オトノケ / Creepy Nuts



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